注文住宅はいちから家づくりをはじめることになります。ですから分譲住宅の購入とは異なり、住宅建築特有の儀式を執り行うことになります。最近は昔とは価値観が変化し、これらの儀式も簡素化されたり省かれたりすることもありますが、工事関係者にとっては大切な儀式になることもあり、いまでも多くの建築現場で執り行われています。注文住宅の建築時に行われる主要な儀式は地鎮祭と上棟式です。

地鎮祭は注文住宅の建築をはじめる前に行われる儀式で、土地の神様に対して工事の安全を祈願するものです。建築物が建つ予定地にビニールひもなどで縄張りをし、地元の神社から神主を招いて神事を挙行します。この地鎮祭の段取りについては、神主の手配を含めて建築業者の担当者がおこなってくれるのが一般的です。どうしても仕事などで出席できない場合は仕方ありませんが、営業担当者ではなく現場の責任者とも顔を合わせられる機会ですので、できるだけ参加するようにしたほうがいいでしょう。

また上棟式は柱や梁などの骨組みが完成し、屋根がかかった際に行う儀式です。地域によっては棟上げ、建前などの名称でも呼ばれています。かつては屋根からもちをまいたり、建築に携わっている人を集めて宴席を開いたりするなど賑やかな一大イベントでしたが、現在はそれほど派手にすることは少なくなりました。簡単なあいさつ程度で済ませたり、上棟式そのものを行わなかったりすることも多くなっています。

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