注文住宅を建てるときは、依頼先に全てを任せて、後は完成を待つだけでいいと考える人もいるかもしれません。確かに、建て主は建築のプロではないので、建築に関しては依頼先に任せるしかありませんが、注文住宅ならではのトラブルには備えておかなければなりません。例えば、建築家や工務店のミスなどにより予想外に工期が延びてしまうことです。これはめったにあることではありませんが、想定されるトラブルの一つとして備えておかなければなりません。
例えば、工期が延びたせいでホテル住まいを余儀なくされてしまうケースです。もしそうなったとき、ホテルの宿泊費はどうすればいいのか、建築家や工務店がちゃんと負担してくれるのかなど、対処法についてあらかじめ調べておくといいでしょう。ちなみにこのケースでは、工期の遅れが本当に建築家や工務店のミスによるものかどうかがポイントになります。建て主にまったく落ち度がなく、なおかつ依頼先にミスによって工期が遅れたことが明らかならば、その際は話し合いのうえで、宿泊費の費用分担が決まります。
さて、注文住宅のトラブルといえば、建て主の希望を無視した家が建てられてしまうこともあります。これは具体的には、契約書に建築主の希望条件が明瞭に記載されなかったために、結果として建築主の意向に沿わない家が建ってしまうということです。こうした事例も決して少ないないので、建て主としても注意して見ておくようにしましょう。以上のように、注文住宅は依頼先に何もかも任せっきりにするというのはよくありません。
自分でも工事の流れを把握しながら、起こりうるトラブルにいつでも対処できるよう備えておく必要があります。